▼お墓参りをすると故人は喜ぶ
先日、父や母が昔大変お世話になった、父の取引先のおばあ様のお墓へ、お参りに行くから一緒に行こうと、母と合わせ3人で向かった。
その墓地は神社系統で大変綺麗に管理されたところで、山のそばで鳥達のさえずりが聞こえ、静かで美しい場所。そこで、お水等綺麗にし、お墓の前で手を合わせた時、フッとそのおばあ様が現れた。
丸々として、色白、茶髪のショートパーマ、一重か奥二重。父に「健康でいなさいね」と気を使ってくださっていて、両親に伝えると、亡くなった時はガリガリだったけどな…とのことで、きっと若返った姿で出てこられたな、と思った。
ニコニコしていて後が白く光っているので、しっかり成仏しているようだ。こんな感じ、と姿を描くと、父は似ている似ているとたいそう喜んでくれた。
▼故ペットもそばいにる
その後、両親が買い物に出かけた間私は車に残ったので、その間目を閉じてよくよくおばあ様を観察してみることにした。すると、そのおばあ様の周りを、白光る生き物がぴょんぴょん飛んでいるのが見えた。
「なんじゃこりゃ、猫？」と思ったものの、あまりに元気に走り回っているから「これは中型犬くらいの犬だな…」とピンときた。
両親が車へ戻ってきたので、「ねぇ、〇〇おばあ様って、犬飼ってたでしょ？」と聞いてみると、父は「えー亡くなった時は飼ってなかったけどなぁ」と言った所、母が「ううん飼ってたよ！〇〇さん、"昔"犬飼ってたって話してたもの」と覚えていて、ああなるほどな、だからそばにいたのか、と納得した。
父にシーズーくらいの中型犬だったか、生前の犬のこと知ってる人に聞いてみてよ、とお願いしてみたものの、もう縁遠くなってしまって犬種は分からないままなのが少し惜しい。
それより、その方が亡くなったのは10年近く前になるけれど、もっともっと前に亡くなったペットが、あの世で今一緒にいることに驚いた。
成仏した犬の霊体を感じ取ったのが初めてだったけど、なんだか微笑ましい1日だった。
