夢の中で、白いシャツに薄ピンク色のベストとスカートを履いたOLさんが、ビルのオフィスにいる光景から始まった。私はそのOLさんの目線にいるけれど、私ではない他人で俯瞰を同時にしてる感じ。
一瞬にして、目の前の床が30度くらい後ろ側に傾き、ホワイトグレーのキャビネットとデスクがズズズーッと私の方になだれてきた。
そして後ろ側の大きなガラス窓が割れ、(落ちる…!潰される…!)と思い悲鳴をあげたところで、目が覚めた。
当時の私は歌番組もニュースも見ずにアニメにしか興味がなかったから、目が覚めた時にそれがなんだったのかが理解できなかった。
ビルの崩壊、冬。その時期それと同様な事件といえば、阪神淡路くらいしかなかった。
私はその後1.2年経ってから、学校で『地震について新聞を書く』という授業があったけれど、当時はその夢がそれのことだとは思うこともなく、大人になってハタと「あれは予知夢だったんだろうな」と気づいた。
そして、小学生の頃に崩壊するビルの中で大きな家具が襲ってくるあの恐怖を体験したせいか、「ピンクのベストの仕事はしない」「転職の度避難経路を確認する」のは徹底して譲らないし、震度1でも気づくくらい地震に敏感になってしまった。
毎日毎日、ご先祖様と神様に感謝とお祈りをしながら、人間は弱いなぁとつくづく感じる。
どうか穏やかな世界を。優しい世界になりますように。